高知県四万十市西土佐で41度 国内最高を更新

最高気温

12日も西日本を中心に気温が上がり、高知県四万十市西土佐にある江川崎の観測点では、午後1時42分に最高気温41度を観測しました。これは、これまでの国内の最高気温40.9度(多治見、熊谷)を上回り、国内での観測史上最高の気温を更新しました。また、江川崎では3日連続40度を越え、これも国内の観測史上初となります。

江川崎の過去3日間の最高気温

8月10日 40.7度
8月11日 40.4度
8月12日 41.0度

今回特に高温となった理由は以下のことが複合的に重なったことが原因と考えられます。
≫背の高い高気圧による下降流(断熱昇温)
≫西風によるフェーン現象(ドライフェーンによる昇温)
≫連日の40度前後の暑さによる熱の貯蓄
≫少雨による土壌の乾燥(前1カ月降水量はわずか10mm)

※最高気温を記録したあと、14時には36度台まで気温が下がっています。近くで積乱雲が発達していたので、積乱雲からの冷たい風が吹き込んだ可能性があります。

江川崎のほかにも大阪市豊中で39.8度、静岡県佐久間で39.6度、奈良県風屋で39.4度など、西日本を中心に40度近い猛烈な暑さとなりました。

■ 日最高気温の高い方から
高知県 江川崎 41.0度(国内観測史上1位の値を更新)
大阪府 豊中 39.8度
静岡県 佐久間 39.6度(8月の1位の値を更新)
奈良県 風屋 39.4度(観測史上1位の値を更新)
岐阜県 多治見 39.3度
長野県 南信濃 39.1度(観測史上1位の値を更新)
山梨県 甲府 39.1度
三重県 桑名 39.0度
和歌山県 栗栖川 38.8度
高知県 梼原 38.7度(観測史上1位の値を更新)

■ 35度以上の猛暑日 243地点
■ 30度以上の真夏日 706地点
■ 最高気温の記録を更新 13地点

東日本では猛烈な暑さの峠は越えつつありますが、西日本では引き続き35度以上の猛暑日が続きそうです。