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近畿地方で木枯らし1号

13110415

大阪管区気象台は4日、近畿地方で木枯らし1号が吹いたと発表しました。昨年より6日遅い木枯らし1号です。

前線を伴った低気圧が東の海上に離れ、一時的に西高東低の気圧配置のなりました。近畿地方では午後から北よりの風が強まり、木枯らし1号となりました。

午後2時の風

午後2時の風

台風27号は猛烈な勢力に発達

1327-0016日の夜に発生した台風27号は、19日、猛烈な勢力に発達しました。19日正午現在、中心気圧が920hPa、中心付近の最大風速は55m/s、最大瞬間風速は75m/s。

気象衛星を見ると、はっきりとした台風の渦が日本の南海上にあります。台風の眼がはっきりとしており、発達している様子が分かります。

台風27号はゆっくりと北上し、来週は東日本から西日本に大きな影響を受ける可能性があります。

201310191400-00

 

台風26号:伊豆大島で記録的大雨

201310160400-00台風26号が関東のすぐ東を通過し、伊豆大島では記録的な大雨に見舞われました。24時間降水量は824mmに達し、大島の平年の月降水量の2倍を超える雨がわずか一日で降りました。特に17日未明には1時間に100mm前後の雨が4時間続き、数度にわたって記録的短時間大雨情報が出されました。最も激しかった時間帯は午前3時台で、午前3時53分までの1時間に122.5mmの猛烈な雨が降りました。

 

【大島の時間降水量】
17日1時 69.5mm
2時 92.0mm
3時 118.0mm
4時 118.5mm
5時 97.5mm

1時間最大降水量 122.5mm
3時間最大降水量 335mm
24時間最大 824mm

大島集中豪雨

このため、伊豆大島では17日の未明から明け方にかけて大規模な土砂崩れと沢の氾濫が発生し、甚大な被害が出ました。

レーダーアメダスを見ると、午前0時ころから伊豆大島付近に線状の発達した降水帯が持続しており、通常の台風のスパイラルバンドや壁雲の雨とは異なった形の大雨が今回は降ったと思われます。

新潟県糸魚川で35.1度 10月の猛暑日は国内初

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新潟県糸魚川市では、9日の最高気温が35.1度に達し、猛暑日となりました。10月に35度以上の猛暑日となるので、国内の観測史上初のことです。

9日は台風24号から変わった温帯低気圧が日本海を進み、低気圧に向かって南から暖かい空気が入り込みました。さらに南に山がある北陸地方ではフェーン現象も加わり、一気に気温が上昇しました。糸魚川のほか、新潟県や富山県を中心に33度を超え、新潟県上越市大潟で34.5度、富山県南砺市南砺高宮で34.3度を記録しました。いずれも10月の観測史上最高を更新しています。全国的には58地点で10月の最高気温の記録を更新またはタイ記録となりました。

各地の最高気温 すべて10月の1位の値を更新

新潟県 糸魚川 35.1度
新潟県 大潟 34.5度
富山県 南砺高宮 34.3度
富山県 泊 34.3度
新潟県 三条 34.0度
富山県 砺波 33.9度
新潟県 柏崎 33.8度
富山県 魚津 33.5度
新潟県 能生 33.5度
新潟県 高田 33.4度

台風24号 非常に強い勢力で沖縄を通過

T24

MODISがとらえた台風24号

台風24号は非常に強い勢力に発達し、7日夕方沖縄の与論島付近を通過しました。通過した時の中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/s。与論島では台風が通過する直前の15時57分に、最大瞬間風速53.5m/sを観測しました。

気象レーダーや気象衛星の画像を見ると、与論島が台風の眼にすっぽりと入っているのがよくわかります。

 

またMOIDSの高解像度の画像では、台風の眼のより立体的な構造まで見て取れました。

台風のスパイラルバンドで発達した積乱雲

201310021445-002日、関東の東の海上を台風22号が通過しました。

つくば市では、2日午後に台風の外側を取り囲むスパイラルバンドがかかり、積乱雲が発達。一時的に激しい雨が降りました。

ちょうどその時間、仕事が開いたこともあり、積乱雲発達の様子を撮影しました。

 

 

積乱雲が発達して雨が降る様子を時間を追うとこんな感じです。

-最初、黒っぽい雲の左側から、筋のように雨が落ちてきます。

-筋が太い帯のようになり、真っ白になります。この下では激しい雨が降っています。

-その帯が徐々に大きくなりならが、徐々に近づいてきます。

わずか20分ちょっとの出来事でした。

積乱雲の写真とレーダーを合わせるとこのような感じになります。赤い丸が撮影していた場所。赤い直線が大体の画角です。黄色や赤いところが、レーダーがとらえた発達した積乱雲。ちょうど写真の中心あたりになります。

雨

猛烈な勢力の台風19号 台湾の南を通過

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MODISが捉えた台風19号(21日14時10分)

猛烈な勢いにまで発達した台風17号は21日、台湾とフィリピンのルソン島の間の海峡を通過しました。最盛期の20日には、中心気圧が910hPaまで下がり、最大風速が55m/sと猛烈な勢力にまで発達していました。最大瞬間風速は80m/sにも及びます。
気象衛星MTSATやMODISの衛星画像を見ると、はっきりとした目と、それを取り囲む壁雲の様子がよくわかります。

 

衛星写真はMODIS Rapid Reponseより

https://earthdata.nasa.gov/data/near-real-time-data/rapid-response

 

 

北海道大雪山系旭岳で初冠雪

13091818旭川地方気象台は19日、北海道の大雪山系旭岳で初冠雪を観測したと発表しました。旭岳の初冠雪は平年より6日早く、昨年より25日も早い観測です。

同じく大雪山系黒岳では、9月18日夕方に初雪を観測し、うっすら雪化粧したようです。旭岳でも同じような時間帯に雪が降った可能性があります。

 

 

 

りんゆうブログ 黒岳情報
http://www.rinyu.co.jp/modules/d3blog/details.php?bid=1165

大雪山 旭岳ロープウェイのページ 旭岳の初冠雪の写真
http://www.wakasaresort.com/asahidakeropeway/blog/?p=1825

台風18号の足跡

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上陸時のレーダー画像。台風の眼に入った渥美半島付近には雨雲がない。

台風18号は16日午前8時ころ、愛知県豊橋市付近に上陸し、長野県から関東北部、東北地方を通り、北海道の南の海上で温帯低気圧に変わりました。広い範囲に大雨や竜巻をもたらし、大きな被害をもたらしました。

この台風、これまでの台風には見られなかったような発達をしました。14日9時に985hPaだった台風は15日9時に980hPaとやや発達しました。ただ、この後、15日21時に975hPa、16日3時に970hPaと急速に発達し、上陸直前の16日6時には965hPaにまで発達しました。21時間で15hPaも低下したことになります。気象衛星の画像を見ると、台風が日本に近づくにつれて、渦がしっかりして雲が密になっている様子がわかります。

通常、台風は日本に近づく前に最盛期を向かえ、弱まりながら日本に上陸します。ただ今回は、まさに最盛期に台風が上陸したため、通常は崩れるはずの台風の構造が崩れずに、大きな被害をもたらしました。この要因としては、台風が発生から3日程度で日本に到達したこと、日本の周辺の海水温が高かったことなどが挙げられています。

NOAA WP162013 – Tropical Storm MAN-YI
http://rammb.cira.colostate.edu/products/tc_realtime/storm.asp?storm_identifier=WP162013

衛星画像 高知大気象頁
http://weather.is.kochi-u.ac.jp/

台風18号 京都、滋賀、福井に大雨特別警報

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午前7時15分に発令されていた特別警報(紫)、土砂災害警戒情報(赤白縞)、警報(赤)、注意報(黄)

台風18号に伴う大雨により、16日午前、気象庁は京都府、滋賀県、福井県に大雨の特別警報を発表しました。警報の画面では紫色になります。大雨の特別警報は、これまでに経験したことのないような数十年に1度の大雨が予想される場合に発表される。今年8月30日に運用が開始され、今回初の適用となりました。

京都府睦寄では24時間で309.5ミリと300ミリを超えたのをはじめ、美山や園部、京北で280ミリ。いずれも観測史上最大の値を更新しました。9月の平年の雨が一気に降ったことになります。

京都府では、桂川や由良川が氾濫し、約26万もの人々を対象に避難指示が出されました。特に観光名所である嵐山の渡月橋では、旅館やお土産屋などが浸水し、大きな被害が出ました。

一方、同じく大雨の特別警報が発表された福井県では小浜市を中心に記録的な大雨となりました。小浜市では24時間雨量が384ミリ、48時間雨量は413.5ミリに達しました。これまでの記録よりを100ミリ以上更新しています。滋賀県でもこれまでなかったような大雨に見舞われ、24時間降水量は大津で302.5ミリ、信楽で311.5ミリ、土山で334.5ミリといずれも300ミリを越え、観測史上最大の値を更新しました。

紀伊半島では500ミリを超える大雨となりましたが、もともと雨の多い地域であったため、特別警報が出される事態には至りませんでした。

今回の雨で、全国35の地点で24時間降水量のこれまでの記録を更新、67地点で9月の記録を更新した。

24時間降水量の記録更新地点(京都府・滋賀県・福井県)
福井県 今庄 179.0mm (170.0mm 1976年~)
福井県 敦賀 215.0mm (214.0mm 1976年~)
福井県 小浜 384.0mm (269.0mm 1976年~)
滋賀県 今津 222.5mm (179.5mm 1976年~)
滋賀県 南小松 253.5mm (223mm 1976年~)
滋賀県 近江八幡 261.5mm (204mm 1976年~)
滋賀県 大津 302.5mm (168mm 1977年~)
滋賀県 信楽 311.5mm (240mm 1976年~)
滋賀県 土山 334.5mm (236mm 1976年~)
京都府 宮津 229.5mm (210mm 1976年~)
京都府 睦寄 309.5mm (282mm 1977年~)
京都府 本庄 252.5mm (231mm 1976年~)
京都府 美山 284.5mm (204mm 1978年~)
京都府 須知 251.0mm (214mm 1982年~)
京都府 園部 285.0mm (202mm 2002年~)
京都府 京北 286.5mm (230mm 1976年~)
京都府 長岡京 271.5mm (251mm 1976年~)
京都府 京田辺 244.0mm (206mm 1976年~)

1時間降水量の日最大値(9/16)
愛知県 小原 96.0mm (観測史上1位の値を更新 68.5mm 1977年~)
静岡県 熊 73.5mm
長野県 浪合 73.5mm (観測史上1位の値を更新 65mm 1978年~)
和歌山県 高野山 68.5mm (9月の1位の値を更新 45mm 1976年~)
静岡県 越木平 67.5mm
静岡県 佐久間 65.0mm
愛知県 作手 64.5mm (観測史上1位の値を更新 64mm 1976年~)
北海道 釧路地方 太田 63.0mm (観測史上1位の値を更新 53.0mm 1977年~)
三重県 笠取山 62.0mm
愛知県 阿蔵 61.5mm

24時間降水量の日最大値(9/16)
奈良県 天川 495.0mm
三重県 宮川 493.0mm
奈良県 上北山 473.5mm
滋賀県 朽木平良 469.0mm
和歌山県 護摩壇山 450.0mm
和歌山県 色川 434.0mm
和歌山県 本宮 427.0mm
徳島県 蒲生田 422.5mm
三重 笠取山 421.0mm (観測史上1位の値を更新 326mm 1976年~)
静岡県 井川 414.0mm

48時間降水量の日最大値(9/16)
三重県 宮川 580.0mm
奈良県 上北山 548.0mm
奈良県 天川 534.5mm
滋賀県 朽木平良 494.5mm
三重県 笠取山 494.5mm(観測史上1位の値を更新)
和歌山県 護摩壇山 487.5mm
和歌山県 色川 486.5mm
和歌山県 本宮 474.0mm
奈良県 曽爾 464.0mm
静岡県 井川 451.5mm